またまた、1週間ぶりの更新となりました。
この間、私の取引は何もありませんでしたが、本日(27日)久しぶりに
IPOの新規承認がありました。
イー・ガーディアン、12月1日、東証マザーズ上場で、いつものように
主幹事は野村です。
事業内容は、「投稿監視業務、カスタマーサポート業務、派遣業務及び
オンラインゲームサポート業務等」ということで、直近は売り上げも
経常利益も大きく伸ばしているようです。
一昔前なら初値を大きく跳ばす銘柄だと思いますが、IPO超氷河期
の昨今、どうなることでしょう?
これからじっくりと検討したいと思います。
さて、先週記事に書いたエルピーダメモリCB(2回)ですが、本日
東証に上場されました。
結果は、初値は100.5円、高値は101.7円、終値101.5円と
いずれも公募価格102.5円を下回る公募割れとなったようです。
先週、D証券の担当者が勧誘時に「こんな美味しい話に乗らない
手はないですよ。ほぼ間違いなく儲かりますから」とたたみ掛けて
来たのは何だったのでしょう?
今週(25日~)、今のところD証券から電話がありませんが、
電話があれば、尋ねて見たいと思います。
恐らく「CBですから損失はわずかです」とか、巧みにかわされて、
別の商品を勧められるような気がしますが、そもそも、BB締め切り
前日の夜に電話してくること自体、売れ残りが明白。お断りした
のが正解だったようです。
先週、「CBに詳しい方がおられたら教えてください。」とお願い
したら、何件かコメントを頂きました。また私の記事にお応え
いただいたのか定かでありませんが、何人かのブロガーさんが
CBについて解説されている記事を拝見しました。
それらを参考にさせていただき、以下、CBについて私なりに
考察しました。
エルピーダメモリの株価の本日(27日)の寄付きは875円、
CBの公募価格決定時の株価は912円でしたから、4.06%の
下落です。これに対してCBは初値100.5円でしたから、公募価格
102.5円に対して1.95%の下落、下値リスクが限定的なのは
確かです。
但し、仮にPOであったなら、少なくとも3%割引されての発行と
なりますから、これを勘案すれば下落率が小さいとは言えません。
POとCBでは当面の希薄率が異なりますから、一概に言えませんが。
もちろんCBは、公募価格決定後に株価が大きく下落するような場合は
下値リスクは小さいと思います。
一方、エルピーダメモリのCB(2回)を例にとれば、償還期限の5年間に
株価が転換価格1222円を上回らなければ、年利0.5%、BBB格付け
の社債と同じです。
株価が転換価格を上回って、初めてCB価格が株価と連動する訳で、
それまでにCB価格が値上がりするのは、単なる期待値に過ぎず、
値上がりしても株価ほどの上昇率はないものと思います。
このように考えると、CBは短期投資の初値売りで大きな利益率が
ある訳でなく、場合によっては公募割れもあり、積極的にBBに参加
するほどではないように感じます。確実に儲かるヘッジ手法がある
のかも知れませんが?
また中期投資としても、下値リスクは軽減されるものの転換価格
までは頭が抑えられるので、現物株より値上がり妙味がないよう
に思います。
以上のように、短期、中期両面で、CBの公募は店頭とのお付き合い
以外に積極的に参加するほどのものではないと考えます。
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