私の今年のIPOは、先日の日本海洋掘削で完了して
いますが、昨日(24日)はヤーマン、そして今日
(25日)は一建設の上場がありました。
結果は、昨日のヤーマンは公募3700円に対して、
初値は4200円、当日10時過ぎに高値4330円
まで上昇しましたが、午後は急落、ストップ安近くまで
売られ、初日は3710円で終えました。
この悪い流れをも受けて、ヤーマンの2日目、朝の前気配
はストップ安近辺、寄付も3440円と、公募価格を大きく
割り込み、その後も終日低調で、本日の終値は、前日比
280円安の3430円となりました。
この好ましくない状況下での本日の一建設の上場、当然
ながらきびしい発進を予想しましたが、9時に公募価格と
同値の2300円で初値が付き、その後も予想外?の堅調で、
午後には一時ストップ高の2700円まで買われ、2630円
と値を跳ばして引けました。
先週上場した日本海洋掘削が予想を上回る好発進、さらに
堅調なセカンダリー相場が展開され、この勢いに乗って、
比較して小粒なヤーマンには、初値買いが入ったことは納得
できます。
しかしながら、ヤーマンのセカンダリー超不調に拘わらず、
一建設の好発進?には、正直、驚いています。
ジャスダックとしては、吸収金額大きく、不人気業種である
ことから、需給面できびしい発進となるのでは?予想して
いましたが、市場は一建設を、同業他社と比較して、割安と
判断したのでしょうか?
いずれにしても、先日、仮条件を下げなかったことから、
主幹事をKYと批判したことを、謝らせていただきます。
一建設の好発進から、来年のIPO復活の期待が膨らむ
一方、ヤーマンの悲惨な状況を見ると、まだまだIPOは、
完全復活とまでは行かないようです。
今年のIPOを振り返りますと、上場は19銘柄でした。
今年の後半を見ると、9月はSHO-BIが好発進しましたが、
同日上場のシーボンは公募割れ、その後の三菱総研と
キャンバスが好発進という具合でした。
10月のDWTIは、フィスコを初め、前評判は上々
でしたが、蓋を開ければ低調な発進、現在は公募割れと
なっています。さらに11月は、FOIが公募割れ発進。
株式市場の地合い全体も低迷し、初値段階で好発進した、
三菱総研とキャンバスも公募価格を割り込んでしまいました。
そして、12月上場の3銘柄と続く訳ですが、今年のIPO、
その時の地合いや、前後のIPOの状況で、初値形成が左右
されるという、まことに読みづらい1年だった印象です。
その中でも、突出していたのはクックパッド、これを1枚
公募ゲットしているだけで、初値売りでも100万円近い
利益、クックパッドを当選された方が、今年のIPO勝ち組
というところでしょう。
どうやら、来年のIPOも、銘柄の慎重な選択が必要な
状況のようです。が、今年のIPO、上場銘柄数が少なかった
こともあるのでしょうが、総じて、昨年よりは良好だった
気がします。
IPOの地合いは、徐々に、回復に向かっているように
思うのですが、どうでしょう?
ともあれ、今年のように、年間の新規承認19銘柄と
いうのは、あまりにも寂しく、来年は、退屈しない
程度、週に1件ぐらいの上場を期待したいところです。
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