この1年、IPOの上場は、わずか19銘柄と全くの不作
でした。
一方、POは花盛り。昨日のMUFGで、今年のPOも、
一段落のようですが、1年を通じて、特に、年の後半は
大型POが続出しました。
来年も、POが続出となるのでしょうか?
今日(16日)の日本経済新聞朝刊によると、「日米欧の
金融監督当局で構成する、バーゼル銀行監督委員会は、
大手銀行を対象とする新自己資本規制の導入を実質的に
延期することで大筋合意した」ということですので、
来年早々にも増資が噂されていた、メガバンクのPOが
先送りされる可能性が高くなりました。
また東証は、来年から増資に際し、ライツ・イシューの
利用を促すために、上場ルールの一部見直しを検討して
いるようですが、どうなるのでしょうか?
ともあれ、今年は増資ラッシュで、多くの皆さんが店頭
からPOで大量に株数をゲットすると同時に、ヘッジの
繋ぎ売りをし、みごとに利ざやを稼がれています。
それに比べ私は、いくつかの大型POに参加しましたが、
配分があれば中期保有という、ヘッジ派の皆さんから
見れば、「何と非効率な」と、思われる投資に専念して
います。
昨年までは、POの応募は全くしなかったのですが、
リーマンショック以来、主要株が大きく下げました。
その上、POの噂が出たり、正式発表があったりすると、
さらに株価が2割前後、下押しする傾向にあります。
POによる資本の希薄化はありますが、歴史的に見ても、
今の価格帯なら割安と思われる銘柄を選んで、店頭
とのお付き合いを兼ねながら、チマチマと中期投資で、
POの応募をしています。
一昨日(14日)も、MUFG、2000株の配分が
ありました。
またPOに参加するだけでなく、ザラ場でもナンピン
の追加購入をしていますので、気がつくと、結構、
銘柄と株数が集まりました。
現在の保有銘柄と株数は、下表の通りで、長期保有分
(電力株と私鉄株)を除いて、私の持ち株全部です。

この中で、三井住友FGとみずほFGは誤算で、前回の
POから半年後、再びPOの噂が出て来ようとは思って
いませんでした。
ナンピン買いで、平均買い価格を下げており、今朝の
PO延期を匂わす報道で、幾分反発しているようですが、
最も保有ウエートの大きい三井住友FGについては、
まだ含み損の状況です。
表をご覧頂いて、一つだけ異質なのが、エリアリンク
です。これは、いろいろセミナー等お世話になっている
店頭に、公募割れ覚悟でお付き合いしたものです。
店頭から「せめて100株」という依頼がありましたが、
50株のお付き合いにさせていただきました。現在、
予想通り、公募割れとなっています。
今年、POでゲットした銘柄、いずれも上値の重い状況
ですが、現在のところ、三井住友FGとエリアリンク
以外は、わずかながら含み益の状況です。
しばらくは重苦しい展開が続きそうですが、エリアリンク
を除いて、今後下押しすれば、いずれもナンピン買いを
予定しています。
以上のように、まことに愚直な投資スタイルですが、
これが私の実践している中期鞘取りトレードです。
3年以内には、大きな果実を実らせてくれるものと、
信じています。
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