今日(26日)も円高が進み、14時には、対米ドルで
86.30円に、対ユーロで130.40円に急騰、また対ポンド
では19時過ぎ、143.30円まで急騰しています。
一方、株式の方は、相変わらずNYダウは堅調なようですが、
日本平均は、毎日のように下値を追う展開になっています。
そんな中、午後、昨日に続き、連荘でセミナーに参加して
きました。
中堅証券主催で、参加者10名足らずの少人数セミナーです。
テーマは、「米国の株式市場が堅調なのに、なぜ日本の
株式市場は低迷しているか」という、適宜なものでした。
で、セミナーの内容を要約すると、
米国は、景気対策が功を奏し、いろいろな指標を見ても、
順調に景気が回復傾向にあり、株価も堅調に推移している。
これに比べ日本は、次の3つが株価低迷の要因となっている。
◇直近、円高が進んでいる。
◇大型の公募増資が続出している。
◇現政権の経済対策に外国人が不安を抱いている。
そして、講師から以下の補足説明と質疑応答がありました。
まず、円高については、「今、円高になっているのは、米国
の短期金利ゼロ政策が当分続くと見て、米ドルから他通貨へ
のキャリー取引が活発化しているためである。
が、歴史的に米国の超低金利が1年以上続いたことはなく、
来年春にも、短期金利の利上げが予想される。」
さらに、
「米国の短期金利が利上げされるまでには、日本以外の
主要国の短期金利も一斉に利上げされているであろう。
日本だけは蚊帳の外で、さらに1年以上、短期金利は、
今のまま据え置かれるであろう。
その結果、金利差から円キャリー取引が復活して、急速に
円安に向かうであろう」という見解でした。
これについて、予てから疑問を抱いていた質問をして
みました。
「米国のゼロ金利が長期化という市場の予想から、今の
米ドル安というのは解りますが、なぜ、円が米ドル以外
の通貨、ユーロやポンドに対しても、独歩高になって
いるのでしょうか?」
これに対して講師から、「消去法的に安定した通貨として
円が買われているということでしょう?」という、昨日の
セミナーでも聞いたような答えが返ってきました。
さすがに最近は「円キャリー取引の巻き戻し」というのは
聞かなくなりました。
次に公募増資についてですが、このセミナーの主催して
いる証券会社が、ほとんど公募増資の引受幹事団に入って
いないこともあり、「今株価が低迷している最大の要因は、
大型の公募増資が株価の頭を抑えているため」と、厳しく
非難していました。
特に「機関投資家に資金の余裕がないので、公募株を引き
受ける前に、手持ち株を売って換金しているのが目立つ。
これが株価を押し下げている要因なっている」ということ
です。
これに関連して、「いつ頃、POラッシュが終わる見込みで
しょうか?」と質問してみました。回答は、
「大型増資としては、1兆円規模とも噂されている三菱
UFJの公募が、ピークとなるでしょう。
さらに、金融関係では、三井住友FGとみずほFGが増資
をするとしたら、公募の間隔を6か月あける必要があること
から、年明けになるでしょう。これが完了すると大型公募は、
一段落するのではないでしょうか」ということでした。
最後に、「外国人が現政権の経済対策に対する不安を抱き、
日本株を売っている」という解説に対して、
「日本の政治や経済に不安があるのなら、外国人は株だけ
でなく、円売りを仕掛けると思いますが、なぜ今、安定
した通貨として円が買われているのでしょうか?」と、
質問をしてみました。
が、これに対しては、明快な回答がありませんでした。
その後、講師は、「予定の時間となりましたので、これで
終了します」と引き上げてしまいました。
少人数のセミナーということもあり、いろいろ疑問点を
投げかけましたが、本社から派遣されたプロの講師と
いえども、市場のの動きを論理的に解説するのは難しい
ようです。
それにしても、いつもの悪い癖が出て、またまた失礼な
質問をしてしまいました。
ともあれ、セミナーの結論は、政治面からの経済不安が
払拭されるか、どうかは不明であるが、来年春には、
為替が円安に振れ、また、それまでに大型増資も一巡
するであろうということです。
昨日、ある読者さんから、
「日本の政府の(債券が)崩壊しても日本株はいけるのか?
今度質問お願いします」と依頼を受けていましたが、
以上の経過で、質問するタイミングがありませんでした。
すみません。
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いろいろな考えがあるようですね。
目下の心配事は、曙ブレーキおつきあいの1000株です。
余力があると店頭はすぐ電話が来ました。
ああ、恐ろしや。(笑)