25日の20時現在、1米ドル87円台に、またまた、円高が
進んでいます。あるテレビでは、「米ドル安が進んでいる」と
解説していましたが、私には、ユーロやポンドに対しても、
円の独歩高のように見えます。
ところで、今日(25日)、久しぶりにセミナーに参加して
きました。
野村證券店頭主催の「グローバル化する世界・環境変化と
資産運用」というテーマで、大きなホールで開催された
セミナーでした。
このセミナーの講師は、全国を飛び回っている有名な人の
ようですから、既に同じテーマで話を聞かれた方々も多い
のでは?と思いますが、内容を要約すると次の通りです。
◇100年に1度の金融・経済危機と大騒ぎしているのは、
日本だけである。
◇金融・経済危機への欧米の対応は正しく、経済は最悪期
を脱した。
◇出口政策は各国、地域の経済回復状況によって異なる。
◇グローバル化とフラット化の進展が世界を大きく変える。
◇20世紀は、米ドル単独基軸通貨だったが、21世紀は
多極化時代、多通貨時代となる。
◇21世紀の前半は、アジアの時代となり、中国とインド
が世界経済の中心となる。
◇ アジア時代の到来は、資源・食料がキー・ワードで、
インフレが懸念される時代となる。
◇ グローバル化への対応を怠る、日本への失望が広がって
いる。
という内容で、長期トレンドは、「ドル安、円安、インフレ、
アジア関連の株高」ということです。
そして「インフレと円安が懸念される今後は、国際分散投資
が必要」というのが結論で、最後はしっかりと、自社の金融
商品の販促をしていました。
なかなか話上手な講師で、説得力もあり、午後の1時間30分、
居眠りも出ずに、瞬く間に時間が経過しました。
ただ、どこのセミナーでも同じように、「中国とインドが
これから世界経済を牽引していく」と異口同音に言われると、
その通りだとしても、天邪鬼の私としては、少々食傷ぎみに
なってしまいます。
また折りしも、米ドルだけでなく、全通貨に対して円の独歩高
となっている状況で、さらには、政府がデフレ宣言をする中で、
今「インフレと円安懸念」と言われても、長期的にはそうかも
知れませんが、ピンときません。
この疑問に対しては、この講師、「今はデフレであるが、いずれ
反転して、驚くようなインフレになる可能性がある」と予測して
いました。
また円高に対しては「金融危機の混乱で、これまで買われた
資産が売られ、グローバル化に乗り遅れた円が短期的に安全
資産に見える皮肉な円高」と解説していました。
インフレについての解説はともかく、円高の方は、1年前の
リーマンショック発生時の円高は、この解説で納得できても、
「欧米は既に経済の最悪期を脱した」と話している中で、
「対応が遅れていると講師が指摘する日本の円が、なぜ今
再び買われて、独歩高なのか?」私の悪い頭では、理解
できませんでした。
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円高については同感です。なぜ円が買われるのでしょうか?
日本国は破綻してもおかしくないくらいの借金があります。
よく低金利のドルを売って、他国の外貨を買うといいますが、
日本も低金利に変わりはありまえん。不思議ですね。