今日の(21日)の日経平均は軟調で、14時現在、200円前後の下げてと
なっています。為替がまた、かなり円高に振れているようですし、これからの
国内株式市場の動向が気がかりです。
そんな状況下、来週から再来週にかけて、久しぶりにIPOのBBが4銘柄
続きます。4銘柄の応募について、どうするか? 当面の地合いを見極めてから、
最終決定しようと思っています。
ただ当面の地合いを考慮しながらも、これからのIPOは、ここ1~2年の
スルー、スルーのスタンスを変更して、積極姿勢で臨みたいと考えています。
というのも、先日「IPOも、この閑散期に審査を通過して承認され、しかも
今時の公募価格の設定なら、中期鞘取りトレードでもよいようにも思いますが」
と書きましたが、今、この時期が到来しているのでは?と考えているからです。
このことについて、もう少し検証してみたいと思います。
その前に、私の投資スタンスは、いつも書いていますように中長期投資です。
株のようなキャピタルゲイン型商品は中期鞘取りトレード、毎月分配型投信
のようなインカムゲイン型商品は、長期保有を基本としていますが、いずれも
2年以上のホールドを視野の入れた、まったりとした中長期投資です。
そんな中で唯一の短期投資が、IPOです。
IPO挑戦を始めて5年半が経過しますが、公募で当選すれば、ほぼ初値売り
と決めています。というか、決めていました。
実際IPO最盛期には、初値売りで、ザラ場の中期取りトレードを凌ぐ儲けが
あり、「公募でゲットして初値売り」は、保有期間が一週間余りと非常に短く、
パフォーマンス抜群のトレードでした。
これが「IPO神話」たる所以でしょう。
しかし、徐々にIPO神話は崩壊、初値売りでもあまり利益が出ず、下手を
すれば、初値で損切りも止む無し、という時代が到来しました。
それでもまだ、2007年夏ごろまでは、IPO神話の余波で初値が高騰
する銘柄もありましたが、あの「サムティ」の大きな公募割れを機にIPO
神話は完全の崩壊、以後は公募割れ銘柄続出となりました。
冷静に振り返れば、2006年1月のライブドア・ショック以来約3年、
新興市場は下げ続け、ジャスダックは、ピークから65%の下落でしたが、
マザーズに至っては一時、ピークから91%近くも下落しました。
当然ながら、3~4年前、上場時に初値が高騰した銘柄も、一部を除き、
その後は大きく下落、ほとんどが公募割れとなっています。
結果的に、初値売りは大正解で、これまでに当選した銘柄を全て今まで
ホールドしていたなら、恐らく投下資金が、半分以下に目減りしていたの
ではないでしょうか?
下落に継ぐ下落を重ねた新興市場も、ようやく今年春になって底を打った
感があります。さすがにここまで下げると、「後は右肩上がりになって
いくしかない」という気がしています。
「市場が過熱した状況で、割高な公募価格で上場されたIPOの多くは、
いずれは公募割れとなる。反対に、市場が暴落し、冷え切った状況で、
割安な公募価格で上場されたIPOは、初値はともかく、上場後も市場の
回復とともに、右肩上がりなっていく」ということではないでしょうか?
今年春先に上場したIPOに、この傾向が見られるように感じます。
というような訳で、これからのIPO、全て初値売りするのでなく、場合に
よっては、しばらくホールドする「中期鞘取りトレード」でもよいのでは?
という気がしています。新興市場銘柄は、東証1部とかと比べて足が軽い
ですから、一気に値を飛ばす楽しみもあります。
、
今時上場承認されるIPO、審査も厳重でしょうから、上場後短期間で倒産と
いうことは少ないでしょうし、これからのIPOの応募は、積極姿勢で臨みたい
と考えています。
とは言っても、新興市場は玉石混交、鳴かず飛ばずで終ってしまう銘柄も
あるでしょうから、全てのIPOに応募ということではなく、やはり銘柄選択
は重要だと思います。
にほんブログ村 ⇒ 

私も1枚頂いていていたい思いをしたことを思い出します。「あまり損失はないはず」と予想していたことが裏目に出た銘柄でした。それ以来危険な銘柄はノータッチです。だから当選銘柄も少ないのでしょうね。
では!