IPOが空白期間となりました。次のIPOの上場は早くて5月下旬でしょうか?
それまでに地合いの回復を期待したいところですが、どうでしょう?
今後のIPOを見極める意味で、昨年12月以降に上場したIPOの動きを調べて
みました。
なぜ昨年12月以降か?ですが、昨年11月中旬には、各市場の株価指数は
ほぼ底値圏に達しており、その時に決定された公募価格は、同業他社と比較
して1~2割、ディスカウントされた割安設定されていたと考えられるからです。
もちろん、上場後に業績の上方修正や下方修正がされていますが、その
辺りを無視して、上場16銘柄の上場後の動きを、市場別にまとめました。

以上、16銘柄中、初値で公募価格を上回ったもの7銘柄、同値3銘柄、公募割れ
6銘柄。初値後、一時的でも公募価格を上回ったものが12銘柄となっています。
また、初値後一度も公募割れしていないものが4銘柄で、内訳は東証2部1銘柄、
ジャスダック1銘柄、マザーズ2銘柄で、マザーズ上場銘柄が堅調です。
一方、上場後、現在に至るまで公募割れのままのものが4銘柄あります。いずれも
地味銘柄で、内訳はジャスダック3銘柄、ヘラクレス1銘柄となっています。
4月10日の終値が、初値を上回っているものが6銘柄で、内訳は東証1部1銘柄、
東証2部2銘柄、ジャスダック2銘柄、マザーズ1銘柄です。
初値後の動きとしては、グリーは別格として、東証1部や2部銘柄の信用度が高い
ということでしょうか?吸収金額に拘わらず、初値後も総じて堅調に推移しています。
特に成長期待の大きいグリーや、著名企業である大幸薬品には、買いが集まって
いる様子が伺えます。
一方、小型のネット系の人気銘柄だったpaperboy&co、ユビキタスエナジー、
ソケッツは、いずれも初値天井で、paperboy&co、に至っては、現在公募割れ
となっています。
全体として、ジャスダック上場銘柄とヘラクレス上場銘柄は、今の不況下では、
信用度が低く、まだまだ安心して買えないということでしょうか?
割安になっているものもあると思われますが、既上場の東証1部に割安銘柄が
ゴロゴロしている現況では、蚊帳の外という印象です。
以上のような動きを受けて、これから承認されるIPOの動向が決まってくる
ことでしょう? まだまだ2極化が続くのでしょうが、個人的には、著名企業の
東証1部直接上場があれば、公募で大量ゲットを狙うのが面白いのでは?
と考えています。急激な地合いの回復でもない限り、ジャスダックやヘラクレス
の地味銘柄は見送りが賢明でしょう。
IPOの華である小型のネット系銘柄は、これからも人気化し、初値で大きく上昇
するものと思いますが、paperboy&co、ユビキタスエナジー、ソケッツのナイアガラ
の記憶が残っているので、公募でゲットが困難な割には期待はずれに終わることも
考えられます。
そうは言っても、「1単位でも公募でゲットすれば、初値売りでガッポリ」というのが、
IPOの醍醐味です。
IPOの完全復活を待ち望んでいます。
ブログ村 ⇒ 

おっしゃるように新興市場の株を買う前に東証1部銘柄の方がよいですね。
今回の金融暴落で勉強しました。
今後も生き抜いていくために絶対に忘れない教訓となっています。ポチ!