先週末27日に、2009年度予算案と関連4法案が成立しました。
予算案も関連法案も、衆議院では可決されていましたが、参議院では野党の
反対多数で否決されました。その後予算案は、憲法の規定により衆議院の
議決が優先されて成立、関連4法案も衆議院の再議決で2/3以上の賛成を
得て成立しました。
昨年はねじれ国会のもと、2008年度本予算が3月28日に成立した
ものの、民主党の審議拒否で、関連法案の成立が4月30日にずれ込み、
約1か月、ガソリンがリットルあたり約25円安くなったりと、これが良かったか
どうかは別にして、国会は政局の場となってしまいました。
今回も野党、特に民主党が昨年同様に「参院送付後60日以内に採決しない
場合は参議院で否決とみなす」ところまで審議を引き延ばせば、同じことに
なったと思いますが、あっさりと採決に応じました。小沢党首と西松建設の
問題が与党の追い風になったようです。早急な経済活性化が必要な中、
予算が政争の具とならず、年度内成立したのは良かったと思っています。
ところで全く注目されていませんでしたが、今回の予算及び関連法案の成立で、
「上場株式等の譲渡益や配当所得に対する所得税7%、住民税3%」という
軽減税率が今年の1月1日に遡って、2011年末まで3年間の延長が決定
されました。
今般の法案成立までは、昨年4月30日に成立していた、「上場株式等の譲渡益
が500万円以下及び配当所得100万円以下が軽減税率、それぞれ、これを
超えた部分には本則の所得税15%、住民税5%が適用され、確定申告が必要」
と複雑な税制が、今年の1月1日から適用されることになっていました。
新法案の成立で、昨年成立していた法案は、一度も適用されることなく幻と
なってしまいましたが、結果的によかったと思っています。私から見れば、
「あんな複雑で解りにくい悪法、よくも作ったものだ」という思いでしたから。
今回は、昨年秋からの世界的な不況が引き金となり、急きょ軽減税率延長
法案が成立の運びとなりましたが、掛け声だけでなく、本気で「貯蓄から
投資へ」ということを促進するのであれば、3年間の延長とかでなく、
本則を改正し、所得税7%、住民税3%を恒久化してはどうかと思いますが、
いかがでしょうか?
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所得税を持っていかれるだけで腹が立っているほどです。(笑)
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