昨夜のNYダウ379ドル高を受け、今日(11日)は日経平均も久しぶり
に反発して始まりましたが、10時30分現在、上値は重いようです。
さて、ユビキタスエナジーの上場が近づいてきました。
3月上場で唯一のアグレッシブ銘柄ですし、前人気は上々のようですが、
実際、初値がどれくらいになるのか考察してみました。
3年前ならIPOの公募価格は、PER25倍前後の設定は当たり前、
IT系の人気化しそうな銘柄なら、PER50倍というのもありました。
それでも、初値が2倍、3倍になったのですから、まさにバブルでした。
ユビキタスエナジーのような小型の人気銘柄、3年前なら、1株単位、
公募価格30万円の上場で、初値は90万円までは行ったのでは?
と思います。
しかしながらIPOバブルが崩壊、新興市場銘柄のPERは、東証1部
の銘柄より下回っているものが、大多数です。景気低迷期には、成長期待
より、信用リスクの株価形成に占めるウェートが大きいということでしょう。
ユビキタスエナジーの今期予想PERは、T社の数値では6.6倍、F社
の数値では7.7倍、いずれにしても一昔前なら考えられない割安な
公募価格です。ただ、それでも冷え切った今の新興市場では、特別割安
という状況でないのかもしれません。
いろいろ異論があるところでしょうが、私は、IPOの初値形成は需給が
全てだと考えています。その需給の中には、ファンダメンタルズだけで
なく、公募組やVCの売り圧力等いろいろな要因が含まれ、それを踏まえて
需給を最終的に決めるのはセカンダリーだと思っています。そして、東証1部
とかの大型IPOは別ですが、小型の人気銘柄のセカンダリー参加者は短期
の投機家です。当たり前ですが、初値で買っても儲かると思えば、ドンドン
初値買いが入ってきます。昔「初値特攻隊」という懐かしい言葉もありました。
ユビキタスエナジーですが、絶好のマネーゲーム候補であるのは間違い
ありません。私の素人予想では、上場当日の9時には、2000単位を
超える買いが入るのでは?と予想しています。そして、
初値1600円というのが順当なところでないでしょうか?
9時に、3000単位を超える大量買いがあれば、買いが買いを呼んで、
初値は、公募の2倍以上の好発進になることも考えられます。
逆に8時40分頃に、500単位そこそこの買いしか入らないようだと、
公募組の売り急ぎで、公募付近の初値、最悪の場合は公募割れ発進も
考えられます。私が公募でゲットした、昨年8月上場の公開1500単位
のベンチャーリパブリックは、こんな具合でした。
ユビキタスエナジーは、主幹事が広く薄く配分したようですから、初値
売りの圧力はかなりのものと想定されます。
ベンチャーリパブリックは、先行して上場したIPOが初値示現後、
総崩れになり、最悪のIPO地合いでの上場でした。
その意味から、今回も前日(明日12日)上場の大研医器の初値と、
初値後の動きも大いに影響するものと思います。大研医器が堅調な
スタートを切って、マネーゲームを待ち焦がれているセカンダリーを
刺激すれば、ユビキタスエナジーの初値高騰は、間違いないでしょう!
短時間の株取引で、2割、3割、抜けるのがIPOです。それがIPO
セカンダリーの醍醐味です。ユビキタスエナジーが、そのセカンダリー
の久しぶりのマネーゲームとなり、好発進することを期待しています。
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