20日(金)の午後、ある投資セミナーに参加してきました。
出席者は30名ほど、私は開始前ギリギリの到着でしたの、空いていたのが
最前列の真ん中の席、やむなくここに座りました。
この後すぐに、講師が登壇、セミナーは会話形式で進めるということで、
話が始まりました。すると、いきなり真向かいに着席していたものですから、
私を指差して、「今回の世界不況の原因は、何だと思いますか?」
突然で少々戸惑いましたが、私は「米国の金融機関が中心となって、レバレッジ
をかけて膨らませていた経済モデルが、崩壊したためでしょう」と答えました。
講師は「それは結果です。世界の経済を牽引してきた米国が輸入できなくなった
ことが原因です。サブプライムローン問題、という答えが返ってくるものと予想して
いましたよ」
この講師の小バカにしたような態度にムカっときて、「米国が輸入できなくなった
ことの方が結果ではないですか?」と反発。すると、講師は「テレビ東京のWBS
のレギュラーで有名な伊藤元重先生が、そうおっしゃっていました」
まだ反発したいところでしたが、先方が講師で、セミナーを壊す訳にもいきません
から、後はおとなしくして、話を聞きました。
で、セミナーの要点は、
10月~12月期の日本のGDPが、12.7%のマイナスと先進国で最悪となった
のは、日本の輸出依存体質を露呈したものであるが、マスコミにも問題がある。
中でも、テレビ朝日の「報道ステーション」が連日、あれだけ日本ダメ論を流せば、
消費者心理が冷え切って、景気が減速するのも当然である。
・・・・・・・・・
日本の株式市場は、いろいろな指標から見て、ほぼ底であると思われる。
これからの投資のキーワードは、「環境」と「中国」である。
米国の経済対策を見ても、「環境」が世界の主要テーマであることは間違いない。
強制的に住民を立ち退かせて、2週間で新駅建設の用地確保ができる「中国」
の機動力は他の国ではマネできない。中国の一党独裁の良し悪しはともかく、
このような非常時には、経済対策の効果が早いことが利点となる。
だから投資は、「環境」と「中国」の両方に絡んでいる企業に注目するとよい。
ともあれ、日本の経済復興のカギは、麻生さんが早く退陣することである。
他にもいろいろと語っておられましたが、一言で要約すれば、キーワードは、
「環境」と「中国」ということでした。
セミナーの冒頭で少々気まずいところがあり、この講師の発言は、自信過剰な
面も見られましたが、賛同するところが多々ある内容でした。
そして、アセット会社に席をおく立場であるのに、これだけはっきり主張する人
は珍しいと変に感心させられました。
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