NY安を受けて、今日は(20日)はまた、日経平均も弱かったですね!
私はまた、野村HDをチマチマと1000株拾っておきました。
ところで、来週から久しぶりに、IPOのBBの再開ですね!
それに先立って、ここ4年のIPOを振り返りながら、現況を考察してみました。
振り返ってみると、2005年がIPO最盛期で、この年の初値公募割れは、ほとんど
ありませんでした。それが、2006年1月のライブドア・ショック以来、IPOに
徐々に影が射しはじめました。それでも、2006年は、まだまだ堅調で、初値が
2倍、3倍という銘柄も多々ありました。
2007年の夏以降になると、初値公募割れ銘柄が多くなる一方、ネット系銘柄を
中心に好発進するものも見られ、2極化の様相を呈しました。
そして、2008年の夏のトライステージの大幅な公募割れ、さらには、好発進を
予想されていたベンチャーリパブリックの公募割れで、IPOは完全に冬の時代
に突入しました。
止めは昨年2008年9月のリーマンショック、日経平均もジャスダック指数も
マザーズ指数も大きく下げ、10月、11月に上場されたIPOは、ほぼ、ことごとく
悲惨な結果となりました。
そして、それを引き継いだ、12月に上場されたIPOを振り返ってみますと、
以下の通りです。
上場日、銘柄、主幹事 市場 公募価格 ⇒ 初値 ⇒ 高値 ⇒ 今週末 の順
に記載しています。
12/4 シイエム・シイ (野村 JQ) 1900円 ⇒
1540円⇒
1560円⇒
977円12/8 SDSバイオテック (みずほ JQ) 750円⇒
693円⇒
720円⇒
434円12/9 らでぃっしゅぼーや (野村 JQ) 600円⇒ 600円⇒
765円⇒
501円 12/10 ホシザキ電機 (野村 T1) 750円⇒
705円⇒
1000円⇒
963円12/12 ソーバル (大和 JQ) 600円⇒
640円⇒
852円⇒
764円12/16 ショーエイ (インベ JQ) 225円⇒
236円⇒
249円⇒
139円12/17 グリー (野村 TM) 3300円⇒
5000円⇒
6300円⇒
5010円12/17 リックコーポ (新光 HCS) 330円⇒ 330円⇒ 330円⇒
266円 12/19 ペパボ (新光 JQ) 1900円⇒
4000円⇒
4320円⇒
1720円以上9銘柄中、初値公募超え4銘柄、公募同値2銘柄、公募割れ3銘柄です。
日程順に見ると、ホシザキ電機まで前半は、同値か公募割れ、ソーバル以下の
後半は、リックコーポの同値以外は公募を上回っています。中でも、大きく
初値が上昇したのが、グリーとペパボでこの2銘柄だけが、IPOらしい初値形成
となりました。
但し、グリーとペパボの上場後の値動きは対照的。グリーが、今日も辛うじてでは
ありますが、初値を超えているのに対し、ペバボは初値からナイアガラ、公募価格
をも割りこんでいます。
ペバボは、ネット系の小型株ということと、グリーの好発進に引きずられ、さらに
年末最後のIPOということで、公募の2倍を超える初値がついたものと思われます。
12月上旬の上場だったら、11月の悪い流れを受けて、公募価格を3割程度
上回る初値だった?かもしれません。初値の公募割れまではなかったと思いますが。
2年前までなら、ほぼ間違いなく初値が跳んだ、小型のネット系のIPOでも、最近は
直前の地合いに左右され、安心してBB出来ない状況かと思います。
で、この9銘柄、現在公募価格を上回っているのは、たったの3銘柄です。
逆に、一度も公募価格を上回らなかったものも、3銘柄あります。
その中で光っているのは、グリーとホシザキ電機でしょう。グリーは、上場以来
堅調を維持していますし、ホシザキ電機も、公募割れから大きく切り返しました。
これら2銘柄は、吸収金額が1位と2位の大型上場でしたが、成長期待の大きい
銘柄や東証1部の安定した銘柄が、安心感から買われるということでしょう。
9銘柄共に、BBの時点での仮条件は、類似企業の株価を参考に2割ほど
安く設定されているのではと思います。そして仮条件の下限で決まった銘柄は、
さらにディスカウントされているはずです。もちろん上場後に業績が下方
修正されたものもあると思いますが、今の公募割れの惨状はあまりに酷いと
いう印象です。東証1部の有名銘柄に、割安なものがゴロゴロしている現状では、
はるかに破綻リスクが高い、新興市場銘柄には買いが入らず、妥当価格?
より大きく売られているということでしょう。ですので、将来大きく値上がりする
銘柄もあるのでしょうが、中長期保有するにはリスクが大きいということでしょう。
何よりもIPOの魅力は、「公募でゲットして初値売りで、ガッポリ」ということです。
しかし残念ながら、国内市場が回復するまで、まだまだ、IPO氷河期は続き
そうで、来週から始まるBBも公募割れ懸念もあり、あまり期待出来そうに
ありません。5銘柄中、唯一期待出来るのが、インベ主幹事のユビキタスエナジー
というのが、IPOブロガーさんの共通認識というところでしょうか?
私も、ユビキタスエナジーはBBの予定ですが、これとて、ペパボの今日の価格
を見ると、上場日の地合い次第では、期待を裏切られることも考えておく必要
があるように思います。久しぶりの人気化しそうなIPOですから、好発進する
とは思いますが?
ブログ村 ⇒ 

「公募でゲットして初値売りで、ガッポリ」
確かに一昔前はピッタリの名言ですね。
ここまでIPO氷河期時代が続くなんて
びん介さんの投資経験を持ってしても
無いのではないでしょうか?
私自身びん介さんほどの投資経験は
ありませんが、それでも驚いています。
今年もおっしゃるように期待できそうな
銘柄は今のところ1社のみと、寂しい限りです。
以前もお尋ねさせて頂いたと思いますが
今後IPO復活の時代はやって来るでしょうか?
不安で一杯です。