今日(30日)の日経新聞朝刊の内閣府発表によると、2002年2月から始まった
今般の景気回復期は、2007年10月まで69か月続いたとのことです。
2008年に入っても、好景気が継続しているようなことが言われていましたが、
実際には、2007年11月から後退局面に入っていたということのようです。
それでも、1965年11月からの「いざなぎ景気」の57か月や、1986年12月
からの「バブル景気」51か月を抜いて、戦後最長だったようです。
景気の回期局面や後退局面を判断する、山や谷の判定は、後から結果論で
決めるので、今回も1年以上遅れての発表となっています。
そして、景気のピークを山、底を谷とするので、山と判断された後でも、しばらく
は好況感が残ります。
今回の場合も、山と判断された2007年10月以降もGDPはプラスでしたし、
好況感が残っていました。
「バブル景気」の時も、1992年の秋になっても好況感が残り、当時新聞紙上
では「いざなぎ景気を抜いて最長記録を更新」という記事が踊っていました。
が、後から検証したら、「いざなぎ景気」に6か月及ばなかったようです。
今般の戦後最長といわれる景気回復局面を10人のエコノミストは「低賃金景気」
「信用バブル依存型景気」「新興国景気」「円安バブル景気」等々、いろいろ命名
しています。それぞれの方の思いが、込められているような気がします。
10人の方の今般の景気の谷予想は、早い人で2009年10月、遅い人では
2012年12月と3年以上の開きがあります。これは今回の不況を「如何見るか」
によるのかと思いますが、マチマチです。
実際はどうなるのでしょう! そして株の回復は?
景気の山と判定された後も、しばらく好況感が残ったのと同様に、谷と判定
された後も、しばらく不況感が残ります。実際に底をつけたというだけで、GDPが
マイナスの状態ですから当然です。GDPがプラスになって、初めて景気の回復感
が出てくるということでしょう。
前回の回復局面では、発表された景気の谷は2002年1月ですが、日経平均
の底は2003年4月で、実際に景気の回復感が出てきたのは、2003年の秋
でした。
景気の様相は、1回1回異なりますので、前回の例が参考になるかどうか分かり
ませんが、先の10人のアナリストの今般の不況の谷予想を当てはめると、
日経平均の底はまだまだ先になってしまいそうです。
さらに、100年に1度の世界不況と言われているのですから、回復はずっと先
になるのかも知れません。
ただ個人的には、今回の日経平均の落ち込みがあまりに急激でしたので、
意外と回復が早いのでは?と思っています。期待をこめて。
ところで、今日の日経新聞には、東証がプロ向け市場AIMを創設することも、
掲載されていました。個人が参加するには、金融資産が3億円以上必要とか。
私にはお呼びでないことですが、一応はIPO、どんな市場になるのか?
注目だけはしていきたいと思っています。
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