皆さん覚えているでしょうか?
不動産不人気の中、今年8月に大和主幹事で、公募価格650円で
ジャスダックに上場したアスコット、ひどいことになっています。
初値は600円と、それほど大きな公募割れではありませんでしたが、
その後は、これといった相場もなしに一直線の右肩下がり、昨日(10日)
は97円まで売られていました。
さらに、昨日の大引け後アスコットから、11月14日に発表した2008年
9月期の決算短信に「継続企業の前提に重要な疑義が存在している」
と注記することになったとのニュースリリースがあり、今日は67円
とストップ安に張り付いて引けています。
ご存知の方も多いと思いますが、12月9日 8時23分 NHKニュースで
以下の「“不動産緊急対策”骨子判明」という報道がありました。
12月9日 8時23分 NHKニュース
麻生総理大臣の指示を受けて、国土交通省が検討している不動産市場の
活性化のための緊急対策が明らかになり、資金繰りに苦しんでいる不動産
関連企業を支援するため「住宅金融支援機構」を通じて融資する仕組みを
新たに作ることになりました。
それによりますと、緊急対策では、金融機関から資金が調達できずに不動産
関連企業が破たんするケースが相次いでいることから、独立行政法人の
「住宅金融支援機構」がマンションなどの建設資金を貸し出す仕組みを新た
に作り、融資には政府保証をつけることを検討しています。また、マンションや
オフィスビルを運用している「Jリート」と呼ばれる不動産投資信託の資金繰り
を支援するため、政府系金融機関が金融危機などの際に融資できる制度を
初めて活用し、「日本政策投資銀行」を通じて資金を貸し出します。さらに、
「住宅金融支援機構」の長期固定型の住宅ローン、「フラット35」で省エネや
耐震性などに配慮した住宅の場合に金利を0.3%引き下げる期間を今の
5年から延長することも検討します。国土交通省では、こうした緊急対策を
今週中にまとめ、早急に実施したいとしています。
以上がニュースの全文ですが、これを好感して、信用不安で売りたたかれて
いた、一部のJリートは昨日から連続ストップ高となっています。
この報道で、不動産関連株も少しは落ち着くのかな?と思っていました。
その中でアスコット、11月14日の決算短信に遡る形で、なぜあのような
ニュースリリースが必要だったのか?企業経理に疎い私にはよく分かり
ません。発表のタイミングがよいところ見ると、背景に不動産緊急対策支援
を受ける目的があるのでしょうか?
真相は分かりませんが、ストップ安ですから、市場では悪材料視されたの
確かです。まだまだ不動産関連株は、とても安心出来る状況でないということ
でしょう。
9月のリーマンショック以降、市場が大暴落して、不動産不況が激化した
ことは確かですが、それにしても、このアスコットのように、上場後たったの
4か月で、株価が公募価格の1割に下落してしまうIPOを世に送り出した、
主幹事大和は、大いに反省すべきではないでしょうか!
そういえば、先日上場後10か月で破綻した、モリモトも主幹事は大和でした。
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不動産株を私も持っていますが
今では買値の30分の1になっています
いまさら売ってもすずめの涙なので・・・
持ち続けるつもりです
ぽちっと