今年9月、投資信託の特集の最後として、Jリートを紹介させていただきました。
その時点で、
「Jリートの中には、利回りが8%を超えているものがたくさんあります」
「Jリートはバーゲンセールの状況で、お買い特かと思います」
「購入に際しては、保有物件の良否や運用会社の状況など、慎重な銘柄
選定が必要です」というコメントをさせて頂きました。
ところが、10月になって、Jリートの一つ、「ニューシティ・レジデンス」
が資金ショートで破綻しました。ほとんどの人は「Jリートの破綻はない?」
と思っていたでしょうから、それがきっかけとなって、Jリートは売り
たたかれました。その時点で私も、先の推奨的なニュアンスを撤回させて
いただき、「Jリートは手出し無用」とコメントさせて頂きました。
さて、その後のJリートですが、メチャクチャに売りたたかれて、ひどい
ことになっています。今や「次の破綻はどこか?」と、例えが悪いですが、
魔女狩りの様相になっています。
その結果、10月14日現在、分配金利回りが20%を超えるものが続出
しています。(次のURLをご参照ください)
http://spc-reit.com/jreit_rank/touki_yoso_rimawari.php現在の価格は、破綻リスクをかなり折り込んだ状況まで、売られているように
思います。今後いくつかの銘柄が、実際に破綻するかも知れません。ですが、
各Jリートの運用会社、資金繰りに懸命に努力しているでしょうから、「かなりの
銘柄が破綻を回避できるのでは?」と、個人的には推察しています。
もちろん、保有物件を売却して資金繰りをすれば、その分、家賃収入が目減りし、
結果、分配金が減少して利回りは低くなります。まだ不動産不況で空室率が
増加したり、賃料の値下げもあるかも知れません。ですから、今20%の利回りが
ある銘柄も、利回りが10%ぐらいまで低下するかも知れません。
それでも破綻さえしなければ、為替の影響を受けない、国内の金融商品としては、
超好利回りです。
市場が落ち着けば、生き残ったJリートは、キャピタルゲイン狙いでも面白い
かと思っています。勇気のある方は、今、下値を拾ってみるのも面白いかも
知れません。もちろん、100%自己責任でお願いします。
と買い煽りましたが、まだまだ次から次へと不安要因が出てくるようです。
Jリートの取得に当たっては、慎重を期す必要があると思います。
皆さん覚えていますか? 今年2月に大和主幹事で東証2部に上場しました
「モリモト」。14日付けで、「08年7―9月期報告書を法定期限までに
提出できない」と公表しています。
http://eir.eol.co.jp/EIR/View.aspx?cat=tdnet&sid=658406単なる事務手続き上の問題かも知れませんが、異常な状況です。
そして、この「モリモト」が主体となっている運用会社が管理している
Jリートが「ビ・ライフ投資法人」となっています。
「リプラス・レジデンシャル」のように、親の「リプラス」が
破綻しても、外資が後を継いで、取り敢えずは生き残っている
のもありますが、まだまだJリートは予断を許さない状況の
ようです。
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