日経平均、今日(4日)は537円高で、9,100円台を回復しました。
米国の大統領選開票前ですが、結果は既に相場に織り込み済みの模様、
株式も、日米ともに少し落ち着いたようですが、10月の暴落は凄まじい
ものでした。
ところで、皆さん、証券会社、都市銀行、郵貯銀行が主催する投資セミナー
に参加されたことがありますか?
私はこの1年、数多くの投資セミナーに参加しました。
投資セミナーにもいろいろ種類がありますが、ここでは株式セミナーに
ついて、この春からの半年を振り返ってみます。
株式セミナーは、証券会社のストラデジストや支店長が講師を務めるの
が普通です。
そして内容は、一口で言えば、常に「行け行けドンドン」というところです。
今年3月、ベアスターン問題で日経平均が急落、12,000円割れとなりました。
その後、4月に13,000円台に回復すると、この時のセミナーでは「この3月
が大底であった可能性が極めて高いです。これからが買い時です」 と
買い煽りでした。
確かに、5月には一時14,000円台まで回復しました。この頃、あるセミナー
では、「サブプライム問題は終息しました。日本の企業は元気一杯です。
今年の年末には、日経平均は30,000円に到達するでしょう。」というような
大胆な予想まで出てきました。
さすがに「日経平均の30,000円はないだろう?」と思いましたが、その時の
講師の超強気見通し、根拠は希薄でしたが、言葉にはそれなりの迫力が
ありました。
また、この5月頃の推奨銘柄は、「三菱商事やコマツの押し目買い」という
のが圧倒的でした。ちなみに当時の株価は三菱商事が3,500円前後、
コマツが3,000円前後でした。
しかしながら、それとは裏腹に、9月にはリーマン・ショックとサブプライム
問題が再燃で、日本の株式市場は悲惨な状況になっています。
セミナーで推奨されていた、三菱商事とコマツ、果たして、5月の高値まで
回復するでしょうか?
また、ごく直近のセミナーでは、「日経平均の10,000円割れは下げすぎ、
今こそ投資の絶好のチャンスです」と、またまた買い煽りです。
ただ、これについては、私も同感です。でもセミナーの参加者を見渡すと
「もう株は懲り懲り」という顔をしている人がほとんどです。
以上のように、株式セミナーは常に「行け行けドンドン」です。これまで、
「押し目を慎重に拾いましょう」というような、責任逃れ的なコメントは
耳にしましたが、「今は買い時ではありません」というようなコメント
は聴いたことがありません。
講師の話は、話半分と思って聴いておくのが無難かと思っています。
但し、セミナーでも、「証券税制のセミナー」とかは有益ですし、
株式セミナーだけでなく、いろいろな投資セミナーでは、自分では
とても作成できない種々のデータや指標グラフが入手できます。
さらに、いろいろ投資のヒントになることも多々あります。
今後共、投資セミナーには積極的に参加して、自身の金融資産の
運用知識アップの一助にしていきたいと考えています。
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