先週は、世界的な株の急落と共に、急激な円高となりました。
米ドルに対しても円高となりましたが、これは差ほどではありませんでした。
ところが、ユーロ、ポンド、豪ドル、加ドル、NZドル等に対しての円高には、
ただ唖然とするばかりです。
20数年前のプラザ合意の時のことは知りませんが、今回の円高は、
私には経験のない強烈なものでした。その激しいことは、次の豪ドルの
週足チャートを見れば一目瞭然です。
(カネツ商事が公表しているチャートを拝借しました)

上記チャートで見ると、豪ドルは2004年の12月の80円近辺から、4年近く
かけて100円を超えるところまで、徐々に、円に対して右肩上がりの上昇を
続けました。ところが、先週の急落で、一気65円までジェットコースターです。
通貨によって若干の違いがありますが、ユーロ、ポンド、加ドル、NZドルに
ついても、ほぼ同様の動きでした。
私は外債型の投資信託の保有ウェートが高いこともあり、先週は、株の暴落
以上に、この強烈な円高に恐怖を感じました。
済みません。上記記事、訂正しました。7年以上⇒4年近く素人的に考えたら、円の独歩高ということは、日本がそれだけ強いということ。
それなのに、日本の株が、あたかも日本が沈没するかの如く、売りまくられる。
普通には、理解し難い現象です。
まぁ見方を変えれば、円で見ると日本株は暴落ですが、ユーロや豪ドルも
同程度暴落しましたから、これらの通貨で見ると、日本株は横ばいだったと
いうことも出来ます。
同様に、この急激な円高で、最近低迷ぎみであった、一人当たりの日本の
国民所得の世界ランキングが大幅にアップしたはずですし、他の通貨から
見ると、個人の金融資産も増加しているはずです。
海外旅行をしたり、海外から直接物品を購入すれば、実感があるのでしょうが。
昨年来、いろいろなセミナーで、「人口が減少していて、経済の成長性の低い
日本の円は先行き弱いはず、金融資産を外貨に分散しておくべきである」
というような趣旨の話をよく耳にしました。
しかしながら、結果的に、この度の株安、円高局面では、投資の知識が全くなく、
銀行に預貯金だけをしていた人が、相対的に最も儲かったという皮肉な結果
になっています。「投資のタイミングは難しい」とつくづく感じました。
今回の円高、日本以外の先進各国の金融不安から、急速な円キャリーの
巻き戻しが起こり、円の暴騰を促したのでは?と素人目に推測します。
でも、いくらなんでも、急激であり、下げ過ぎだと思います。
週末には、G7やG20の合意がありましたが、市場の評価は今一の模様?
今週、もう一段の株安があれば、それと同調するように、一時的に円高も
進むかも知れません。
しかしながら、世界の市場が落ち着けば、急速に下げた通貨はある程度の
ところまで、リバウンドするのでは?と思っています。
ブログ村 ⇒ 

こんな状況になると為替リスクというのも
すごい大きなものになってしまいますよね。
豪ドルは2000年頃55円くらいだったので
もしかして今後それくらいの水準になるかもしれないと
覚悟はしていますがさてどうなるんでしょうか。
私には予想がつきませんので
これからどうなるかじっくりと見ていることにします。
応援ぽち!