今日(6日)も、日本市場弱いですね。前引で393円安。
私が9月16日に記事を書いた10,000万円割れも視野に入ってきました。
それにしても、下げのスピードが速いように感じます。
ところで、先週末(10月3日)に、また一つ、IPOの新規承認がありました。
これで、10月下旬から、野村主幹事のIPO上場が5件続きます。
その前に大和主幹事が2件ありますが、なぜ今、野村がIPOを連発する
のでしょう? 上半期の自粛で、滞っていた案件の消化ということかも
知れませんが、この最低の地合いでの上場、「何を考えているのか」
という気がします。
しかし、IPOというものを冷静に見つめると、初値云々とかピーチク
騒いでいるのは、私のような弱小投資家の論理であって、上場会社も
主幹事も、公募に対応した需要を掘り起こすことが出来て、上場まで
辿りつけば、OKということなのではないでしょうか?
大和は2銘柄、野村なら5銘柄連続しても、この規模のIPOなら、今の
地合いであっても、難なくこなせるということなのでしょう。
そもそもBBの趣旨からすれば、仮条件の範囲で応募を募るということで
あって、下限で決まることも想定の範囲ということです。
下限で決まったら、初値公募割れの確率が極めて高くなりますが、
それ以上の高値での需要がないのですから、公募組が初値売りをすれば、
当然の成り行きかと思います。このようなIPOにBB参加する場合、
上場する会社の将来性に期待して、長期保有するのが本来の姿という
ことかと思います。
BBは、「いくらなら買う価値があるのか」入札するようなものです。
入札と違ってBBは予め仮条件が提示され、その条件では買う価値が
ないと思えば、見送ったらよい訳です。
現に1993年11月1日上場のJR東日本のIPOは、大口がまず落札し、
落札価格の加重平均値で、一般公募価格が決まったように思います。
その後、IPOの公募価格決定は、BB方式が定着しましたが、3年前の
ように、ほとんどが仮条件の上限で決まこと自体、BBの趣旨からすれば、
異常だったということでしょう。
余談になりますが、JR東日本の上場日の朝、東証のシステムがダウン
して大騒ぎになった記憶があります。復旧後、株価が急落したからです。
私は運良くダウン前に、野村から入手していた公募1株を売り抜ける
ことが出来ましたが、中長期保有すれば、初値売りよりはるかに大きな
利益がありました。
IPOに際し、上場会社の立場に立てば、究極の目標はいうまでもなく
東証1部上場であり、そのステップとして、マザーズよりは東証2部の方が
ステータスが高いと思うのは当然でしょう。
私のような弱小投資家は東証2部上場と聞いただけで、IPOとして妙味が
半減しますが、上場会社から見れば初値の大幅高なんて全く必要のない
ことなのでしょう。
例え公募割れしても、滞りなく上場が完了すれば、ひとまず、ヤレヤレという
ところではないでしょうか? もちろん、上場後に株価が上昇しているのは、
上場会社にとっても、創業者にとっても、好ましいことだと思いますが。
投資家があってのIPOなのでしょうが、以上のように考えると、3年前の
「公募で入手すれば、ほぼノーリスクで初値が公募の2倍、3倍になり、
初値売りで大儲け」というIPO神話なるものが、異常だったということです。
本来、IPOの公募での入手は、ザラ場の投資と同様のリスクがあり、
むしろ海の物とも山の物とも分からない分、よりリスクの大きい投資と
考えるべきなのでしょう。今がまさしくその時期かと思います。
このように書くと、IPO愛好者にとって、IPOは味もそっけもない
物になってしまいますが、市場にはバブルが付き物です。
投機家にとって、IPOは、特に小粒案件のIPOは、絶好のマネーゲーム
の材料です。
公募割れが続けば、主幹事も仮条件を割安に設定してくることでしょう。
国内市場が右肩上がりになり、好発進のIPOが続出するようになれば、
必ずやIPOバブル、IPO神話の再来があるものと確信しています。
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