日本市場、弱いですね!
日本時間の午前中に、米上院で金融安定化法案が圧倒的多数で可決された
のに拘わらず、日経平均はずるずると下げ、昨日(1日)の108円高の2倍の
213円安で引けました。
昨日も記事に書きましたように、今、日本市場は自律反発以外に、右肩上がりの
材料がありません。政情も不安定ですし、当面はきびしい状況が続くのでは
ないでしょうか?
そんな中で、10月下旬から、IPOのミニ上場ラッシュとなっています。
以下、上場日、銘柄、公開単位数(全て100株)、想定公募価格、吸収金額を
まとめてみました。但し、OA分は含めていません。
10月27日 リニカル(18,270単位、想定価格1,700円、吸収金額31.1億円)
10月28日 トライウォール(3,050単位、想定価格1,700円、吸収金額5.2億円)
10月28日 クロス・マーケティング(6,300単位、想定価格600円、吸収金額3.8億円)
10月30日 電算システム゙(13,000単位、想定価格1,020円、吸収金額13.3億円)
11月5日 内外トランスライン゙(6,364単位、想定価格1,800円、吸収金額11.5億円)
11月6日 アサカ理研゙(6,000単位、想定価格950円、吸収金額5.7億円)
2週間で、以上の6銘柄の上場が予定されています。
上の2件は大和主幹事、下の4件は野村主幹事です。今時、IPOの引受けを
出来るのは、大手2社だけということでしょうか?
吸収金額は6銘柄で、70億円ほど、3年前なら、この程度の規模の連続上場、
全く問題なく消化出来たと思われます。
上の6件の中で、最も人気化しそうなのは、クロス・マーケティングでしょう。
3年前なら、1株単位の6,300株で、公募価格はPER21倍の20万円前後で
上場され、初値が40万円前後になったのではないかと推測されます。
公開規模が2,000株程度でしたら、初値が3倍ということもあったかも知れません。
今さら、「たら・れば」を語っても仕方がありません。時代は変わりました。
クロス・マーケティンクのフィスコ初値予想は、620~900円でパッシングマイナス
となっています。フィスコは、クロス・マーケティンクの仮条件の上限を620円とみて
いますから、公募割れはないにしても、公募同値まで視野に入れているようです。
さて、今回の2週間で6銘柄上場、どのような結果になるのでしょうか?
これから1か月足らずで、IPOの地合いが急回復するとは考えられません。
6銘柄の吸収金額70億円は、消化不良を起こすのではと危惧します。
少なくとも、半分以上が公募割れ発進となるように思います。
と言って、オールスルーもIPOの愛好家として、つまらない気もします。
応募するなら、先にも取り上げたように、クロス・マーケティンクでしょう。
但し、悪いことに前日にリニカルの上場があり、トライウォールとの同時
上場となっています。この辺の状況を見極めてから、応募するかどうか
決めたいと考えています。
2単位セットの野村ネット、応募しても当選しそう気がしませんが。
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