先週の相場は、大荒れの1週間でした。NYに振り回された1週間でした。
週初からNYは、リーマン破綻のショックで、大幅安。
さらに、AIGの経営悪化で下げ止まらず。
FRBが、AIG救済に850億ドル(約9兆円)の「つなぎ融資」枠を設定して一息。
18日(現地時間)には、その内の280億ドル(約2兆9500億円)の融資を実行。
しかしながら再度、サブプライムローン関連の金融機関の信用不安再燃で、また大幅安。
週末に米政府が議会に対し、「5000億ドル(約53兆円)規模の公的資金を投じ、
金融機関の不良資産を買い取る計画を提示した」ことで、ようやくNYは大幅反発。
結局、NYは先々週の水準まで戻しました。
日経平均はといえば、「米国がくしゃみすれば、日本は風邪をひく」の例え通り、NYに翻弄
されました。
NYの上昇を受けて、明日(22日)は、日経平均も取り敢えずは、先々週末の水準まで戻る
ものと思います。その後は?
為替も大きく動きました。先週月曜日、日本市場休場の朝は、米ドルの独歩安で始まり、
ユーロや豪ドルに対しては、円安に振れていました。それが午後なって一転、円の全面高。
ここ1か月、円はユーロや豪ドルに対して反発ぎみでしたから、それに火をつけた格好に
なってしまいました。週末には、円安に動いたようですが。
私はというと、国際の“グローバルソブリン”、大和の“世界債券ファンド”といった外国債券型
の投資信託のポートフォリオのウェートが高いので、ユーロ安と豪ドル安でハラハラとした
1週間でした。さらに新興国株式の投資信託の値下がりにも、追い討ちをかけられました。
いずれも、すぐに売る訳ではないのですが、評価損が増えると滅入ります。
また、AIGの絡みでは、傘下のアリコジャパンが売り出した“シリウス・デュアル”という
米ドル建ての“10年満期定額年金保険”を、5年ほど前に契約していました。
この購入を仲介した、三菱東京UFJ銀行(元UFJ銀行)の支店の担当者に問合せをしても、
「生命保険契約者保護機構があるはずですが、詳しくは相談センターに確認してください」
と逃げの一手。
実際には破綻しても、90%ほどが返ってくるようですが、詳細はよく解らない状態です。
取り敢えずは、FRBの救済でホッとしたというところです。
一方では、ずっとキャッシュポジションで、長らく沈黙していましたが、IPOやPO以外では
4年ぶりに日本株の買い出動をしました。
先日も書きましたように、個人的に日本株は一時的な反発があっても、これから1年ぐらい
は低迷するのではと予想しています。その理由は国内企業の業績低迷と政情不安です。
それに、海外からのショッキングなニュースがトリガーとなって、大きく下げる局面も
あろうかと思っています。でも、また右肩上がりの局面の再来があると信じています。
見方を変えれば、「4~5年に1回の、バリュー株の買い時到来!」という気がしています。
これから1年、中期保有も覚悟した上で、銘柄分散、時間分散して、バリュー株の押し目を
丹念に拾っていけば、好パフォーマンスが得られると思います。
銘柄選定で、最も値上がり期待があるのは新興市場かと思います。なぜなら、新興市場は
東証1部市場に比べて大きく下げています。PER的に見ても、新興市場銘柄は、売られ過ぎ
のものが多いように思います。景気が悪い方に向かう時には、新興市場は信用リスクが
大きくなって売られるということでしょう。
ところが、経済が安定し、一旦、株価が右肩上がりになると、新興市場銘柄は、小型ですし、
成長期待で、大きく値を飛ばすものと考えられます。
その典型的な例はIPOです。3年ぐらい前の株価が右肩上がりの時は、初値が
2~3倍となるIPOが続出しました。その時のIPOの公募価格は最近のIPOに比べ、
PERが2倍、3倍の水準でしたが、PERに関係なく値が跳びました。
当時は成長性が買われて、格好のマネーゲームの対象になったということでしょう。
しかし今、かつて初値が高騰したIPOもほとんどが、公募価格を大きく割り込んで
います。私の公募で当選したIPO、売らずに今まで持っていたとしたら、総額で
1000万円を超える含み損になっているものと思います。
IPO冬の時代の今日この頃は、PER的に大幅安に設定されたと思われる銘柄も、
初値で公募割れ続出の状況です。「誰も買手がいない」という、3年前とは全く逆の
現象です。
別の見方をすれば、新興市場総崩れの中で設定された今のIPOは、初値売りで
大儲けというIPO的魅力はないが、実際は非常に割安だもいえます。
IPOに限らず、今、新興市場の押し目を丹念に拾っておけば、大きく儲かる可能性
が高いように思います。
このような観点に立てば、何もIPOでゲットしなくても、ザラ場で割安な新興市場
の銘柄を買えばよい訳ですが、問題なのは「IPOも含め新興市場は玉石混合である」
ということです。
割安だと思っても、デフォルトともなればお終いです。新興市場における本当の
バリュー株というものを見つけるのは至難の業です。財務諸表等を分析したり、
いろいろ情報入手したりして、「玉」を見つける能力のある方には、新興市場は
これから大きく儲けるチャンスかと思います。
でも私のように、大した知識も能力もない者には、「玉」を見つけるのは無理です。
そこで私は、大きな儲けは出なくても、安全性の高い東証1部のバリュー株を
時間分散で、下値を拾っていこうと考えています。
業種の分散もすべきですが、まずは手始めに、米国の金融不安で大きく売られた、
金融セクターに的を絞っています。
上値を追いかけない投資スタンスは、いつもの通りです。
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新興市場の分析は難しいですね。ゴールデンクロスに入った銘柄が突如暴落に巻き込まれたり、だましの上げがあったり大変です。財務諸表もある程度見てもなんともいえない銘柄もあり難しいです。私は基本的に1株利益率が上げているならば信用しています。
実は、その昔経理には自信があったのですが今はまったくですね。簿記1級なるものを持っていますがホント飾りにしかなっていません。(笑)
上がる銘柄があれば教えて欲しいですね!
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