光モデムの不良で、昨日朝から固定電話が不通、インターネットの接続も
出来ませんでした。ようやく本日(11日)午後になって復旧しましたが、
光モデム内で光回線が切れていたとのこと、何も衝撃を与えていないのに、
そんなことがあるのですね。ともあれ復旧してヤレヤレです。
このような事情でしたので2日近く、市場の細かな動きをフォローする
ことが出来ませんでしたが、昨日からまたまた円高に振れたようですね。
そして、呼応するように日本株は下振れしています。為替は先週の
雇用統計から米ドル安が進んでいましたが、ここに来てまたもや円の
独歩高となっているようです。
今年の春先からは、ギリシャ問題等によりユーロが一段安に、そして
直近は米ドルが下値を追う展開と、円の独歩高が常態化しています。
リーマンショックで、世界の株式市場が大きな打撃を受けたのは止むを
得ないとして、正直、以降のこれだけ急激な円高は想定外でした。
先日も書きましたように、高利回りの金融商品として保有していた
私の外債型投信も取得価格を大きく割り込んだままになっています。
2年前にこのブログで、外債型投信を高利回りの金融商品として紹介
させていただきましたが、余計なことをしたものだと反省しています。
ところで、円高の要因について、いつもの通りテレビの市況解説では
「比較的安定した通貨として、円が買われた」と微妙な言い回しの
理由付けをしています。「日本のどの部分が比較的安定しているのか?」
私にはよく解りません。
また、今後の為替相場の見通しについて、「まだまだ円高が進む」という
経済評論家もおれば、「いずれ円安局面が来る」と予測するエコノミスト
もいます。
個人的には、保有金融資産の関係から円安に振れることを待望して
いますが、果たして今後どうなることでしょうか?
セミナーとかに出席すると、講師は異口同音に「高金利の国の通貨は
買われる、これが常識です」と解説、これが定説になっているようです。
これに対して私、「一般的に高金利の国は、インフレ率も高い傾向に
ありますよね。購買力平価から見て、長期的にインフレ率の高い国
の通貨が強くなるというのは矛盾していませんか?」と質問するの
ですが、全く相手にされません。
以下は私の素人考えです。
「高金利の国に資金が集まり、そこの国の通貨が強くなっていくと
しても長い目で見ると、それは一時的なもので、何か世界的な
経済異変が起これれば、それが引き金となって、プレート境界型地震
が蓄積されたひずみを跳ね戻すが如く、一気にエネルギーが開放され、
購買力平価から見て妥当な為替水準に、落ち着くのでは?」という
考えです。
そして「その引き金になったのがリーマンショックではなかったのか?」
こう考えると、今の日本円の為替レート、多少はオーバーシュート
して円高が過ぎているかも知れませんが、ほぼ妥当に水準にあって、
居心地よい場所にいるのでは?という気もします。
そうだとすると、円ベースに立つ限り、長期的に考えれば、高金利を
求めて外債や外債型投信に資金をシフトしておいても、結果的に
元本が下がり、トータルでは円預金で運用しているのと変りがないか、
場合によっては、マイナスという結果になります。
このように考えると、日本の国債残高が巨額なことから、将来のハイパー
インフレや円暴落懸念に備えて、一部資産を外貨建てでヘッジして
おくにしても、多くの資産を高金利ということで、ず~っと外貨で
持ったままと言うのは、得策でないという気がします。状況に応じて
邦貨決済を図っておくことも必要なのかも知れません。
特に高利回りの新興国通貨建てのものは、それだけインフレ率も高い
場合が多い訳ですから、注意が必要かと思います。
例えば、米ドル建ての新興国債券やハイイールド債を保有する投信で、
ゼロ金利に近い短期米ドルを借りて、高金利のブラジルレアルに
ヘッジするものがあります。
2階建て金利が発生するため、15%を超える高利回りとなっており、
今人気のようです。
実は私も、高利回りに釣られてこの投信を少し保有していますが、
これは実質インフレが顕著なブラジルレアル建ての金融商品を持って
いるのと同じです。
「いずれ為替レートは妥当なところに落ち着く」ということが正しいなら、
将来元本割れする懸念が大きく、常に逃げ時を考えておいた方が
良さそうです。
にほんブログ村 ⇒ 