私は、支店主催のセミナーには、しばしば出かけますが、
手続き等の必要が無ければ、店頭の窓口を訪問することは
滅多にありません。
しかしながら、先日(7日)、ある店頭証券の窓口を訪問
して来ました。
今回は、昨年末に担当者から「年末のご挨拶にご自宅まで
お伺いしたいのですが・・・」という電話があり、それに対して、
「わざわざ片道1時間もかけて、来ていただくのもお気の毒
ですから、年明けに一度、お店へお伺いします」
と保留していた事情がありました。
担当者にとって、遠方への外出は絶好の息抜きであるよう
にも見受けられますが、通常、投信か債券の売り込みを
伴うことが多く、担当者がわざわざ来るからには、断り難い
ということもあり、こちらから出向くことにしました。
そのような事情で、先日支店の近くまで出かけたついでに、
アポをとって、店頭に赴きました。
すぐに別室に案内され、担当者だけでなく、時間が空いて
いるということで、上司の課長も同席ということになり
ました。
冒頭、「年初からの国内市場は堅調ですね」とか「民主党
政権下で、今年の為替はどうなるのでしょう?」とか、
一般的な政治や経済を話題にした後、予想通り、高利回り
の外債型投信のお勧めがありました。
これに対して、私の方から、
「外債型投信は為替から見て、今が買い時かと思いますが、
既に満腹状態で、これ以上、投信や外債に投資する気は
ありません。当面は、中期のキャピタルゲイン狙いで、銘柄
を選択しながら、POの小口応募をさせていただきます。]
と、こちらの意思をはっきり伝えました。
それがきっかけで、POの話題になって、いろいろと
やりとりがあったのですが、私の方から繋ぎ売りのことを
持ち出すと、課長曰く
「こちらから、お勧めすることではありませんが、実際の
ところ、自主的に繋ぎ売り目的で、POの大量応募をして
くれる方々は、ありがたく、常連さんには出来るだけ、
ご要望にお応え出来るようにしています。」
そこで私「そのようなPOの大口客には、IPOでも
優先的に裁量配分されるのでしょうね?」
課長「取引実績の面から、IPOの裁量配分は、POの
大口客が優遇されることが多いのは事実です。」
どうやら私にも、暗にPOの繋ぎ売りを勧めているよう
でもありましたが、
「POの大口応募をして、繋ぎ売りするほど大きな資金
の持ち合わせがありませんし、これからもマイペースの
投資をやらせていただきます。」と言って、店頭を後に
しました。
今回の訪問で再確認出来たのは、建前では中長期投資を
推奨していますが、やはり本音は、POの受渡日に即売却
して、短期で多額の手数料を落としてくれるのは、大歓迎
ということ。そして、このような客には優先的にIPOの
裁量配分があるということです。
これは一つの店頭証券の例ですが、他の方々のブログを
拝見しても、これを裏付けるような記事も見かけます。
まぁ証券会社も利益優先ですから、当然と言えば、当然
かと思います。
私の場合は、今年の店頭証券とのお付き合いは、IPO
の裁量には執着せず、是々非々の投資スタンス行こうと
決めていますので、どうやら店頭からのIPOゲットは
厳しい年となりそうです。
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