昨日(20日)上場のエフオーアイ、厳しい発進となりました。
ジャブジャブIPOだっただけに、どれだけ初値買いが入るか?
心配していましたが、前気配は、8時半から9時直前まで終始
1円で推移しました。
9時すぎの時点では、850円に対して、売り約22000枚、
買い約6000枚と大幅売り越しでスタート、どこまで下げる
のか、心配しましたが、10時15分に770円で初値がつき
ました。
初値後、すぐに外出しましたので、以後の観察はしていないの
ですが、初値後も公募組の見切り売りが出たのでしょうか?
前場の終わりには、ストップ安まで売られたようです。
後場、ストップ安がはがれた後も、低調だったようで、事前に
懸念されていた需給面の不安がもろに出た模様です。
エフオーアイは、業績的には一定の評価がされていたのに、
こうも低調だと、日本海洋掘削等、今後のIPOも少々心配
になってきます。
3連休を挟んだ、週明け後のエフオーアイの巻き返しに期待
したいところです。
さて、昨夜遅くに帰宅したら、2銘柄の新規上場が発表されて
いました。ヤーマンと一建設、事前に噂されていた通りの
銘柄で、これも予想通り、いずれも三菱UFJが主幹事で、
どちらもジャスダック上場となっています。
日本海洋掘削とこれら2銘柄で、今年のIPOは終了に
なると思われますが、珍しく残り3銘柄全てが、三菱UFJ
主幹事となりました。
ヤーマンは、「家庭用美容健康機器の研究・開発、製造及び
仕入販売、化粧品の仕入販売、生活雑貨等の仕入販売並び
に先端電子機器の輸入販売」ということです。
想定公募価格3700円、100株単位で、公開枚数はOAを
含めて7700枚で、吸収金額は28.5億円となっています。
ヤーマンのこれまでの業績は、順調に推移しているようですが、
今時のジャスダックにしては、吸収金額の28.5億円は少々
重めに感じます。
また、日本政策投資銀行を除いて、株主上位8名に、山崎姓と
その関係会社らしいところが7名、ずらりと並んでいるのも、
異様な感じがします。
一建設は、「戸建分譲、マンション分譲、土地分譲、請負工事
及びその他付随業務」ということです。
想定公募価格2300円、100株単位で、公開枚数はOAを
含めて50000枚で、吸収金額は115億円となっています。
昨年来、不動産企業が赤字に陥ったり、さらには倒産という
中で、一建設の今年1月期の決算は、利益が半減したものの
黒字で、今期は既に中間期で、前期通年の利益を上回って
いるようです。内容はよく分かりませんが、不動産業界の
勝ち組というところでしょうか?
しかしながらジャスダック上場で、吸収金額の115億円は
いかにも大きすぎるように感じます。総じて不動産業全体が
株価的に蚊帳の外に置かれている中で、これを支えるだけの
応募があり、さらに初値買いが入るのか? 甚だ疑問に
感じます。
三菱UFJ主幹事といえば、2年前のサムティの公募割れが
思い出されます。
ヤーマンと一建設の応募の是非については、これから詳しく
検討したいと思っていますが、いつも言っている通り、
IPOの初値は、需給が全てだと思います。
今のところ、需給面からヤーマン△、一建設×という感じ
です。
日本海洋掘削は、上場市場から、ヤーマン、一建設に
比べたら、需給面で初値売り圧力が小さいように思われ、
今のところ○の予定ですが、来週以降のエフオーアイの
動向をも見守りながら最終判断したいと思っています。
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