今日(12日)の日経平均、予想通りですが、弱かったですね。
中でも大手証券が弱く、午前は野村HDが売りたたかれ、それに釣られて、
午後は大和証券も売られました。特に野村は、今期6000億円の大きな
赤字決算の予想や、先日の3000億円を上限とする普通株の公募増資の
発表と、悪材料の連続で売りたたかれています。
「金融不安の解消が遠のき、株式相場の低迷が続くと受け止めた市場
参加者が証券株に売りを出している」いう悲観的な解説も目にしますが、
私の20年の投資で、こんな野村の株価は見たことがありません。
私がIPOの店頭応募をしても、人気銘柄は全く相手にしてもらえない天下の
野村です。破綻することない?であろうし、中期的には、いずれ2倍程度まで
回復するであろう?と思い、本日3000株拾っておきました。
証券株を買った日に書くのも変ですが、証券会社の経営はどこもきびしい
ようですね。店頭証券は売り込みに必死です。
皆さんのところに店頭証券から、好利回りだと南ア・ランド建て債券や
トルコ・リラ建て債券の売り込みがありませんか?
私のところには、毎日のようにあちこちから電話がかかってきます。
どちらも既発行債で、満期償還まで2年といったものが多いようです。
ところがよく調べると、
南ア・ランドの為替レートは、9.00円前後で、為替手数料が片道40銭、
トルコ・リラの為替レートは、55.00円前後で、為替手数料が片道3円、
証券会社によって多少異なるようですが、上の数字が店頭証券の標準
的数字のようです。
満期償還時に為替レートが変動しなかったとしたら、南ア・ランドの
為替手数料は往復で8.9%、トルコ・リラの為替手数料は往復で
10.9%にもなり、1年分以上の利金が吹っ飛んでしまうことになります。
一方証券会社からすれば、売りの時点だけでも、この半分が手数料
として落ちるのですから、こんな美味しい商売はありません。
おまけに、債券は途中売買の場合、売りと買いとで現地通貨建ての
価格が違いますので、その差額も証券会社の儲けになるものと思います。
もちろん今後円安が進んで、このバカでかい為替手数料でも、これを
上回って、顧客も証券会社もハッピーという可能性もありますが、今
南ア・ランド債や、トルコ・リラ債の売り込みに熱心なのは、店頭証券の
荒稼ぎの手段に思えてなりません。
その思いから私は、売り込みはすべて断っています。
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