今日(17日)の日経平均、先週末のNYダウの影響で、下げて始まりましたが、
その後プラ転、一時300円高までありました。しかし長続きせず、98円高で
終っています。
日経平均は今度こそ、しばらく8,300円~9,500円のレンジで動くのでは?
と思います。同じ予想を10月22日にもしましたが、この時は急激な円高に
見舞われ、3閉業日と持たず、一時7,000円を切るところまで売られ
ました。しかしながら、業績の悪化は折り込まれたでしょうし、NYダウ
の再暴落以外に、もう日経平均の大きな下落要因はないと思うのですが?
ところで、円高といえば、今日午後、ある店頭証券の為替セミナーに参加して
きました。担当者から「お持ちの外債型投信が大きく下がっていますが、今後の
為替見通しの話ですから、是非起こし下さい」という案内があり、丁度これから
の為替の動きが気になっていたところでしたから、期待して出席しました。
で、実際に参加して見ると、「円キャリーのまき戻しの影響」とか、一般に言われて
いる当たり前の円高要因の説明の後、手持ちの債券や外債型投信の今後の
見通しの説明でもあるのかと思っていたら、それには一切触れません。
主目的は、資源国や新興国の債券、外債型投信の売り込みでした。
期待はずれではありましたが、その商魂のたくましさに「さすが」と感心?
具体的には、豪ドル、NZドル、ブラジル・レアル、トルコ・リラ、南アフリカ・ランドの
5か国です。推奨理由は、「いずれも、これから経済成長が見込まれ、高金利通貨
です。インフレ抑制のため、これからも高金利が続くであろうと思われます。特に、
南アフリカは、10%を超えるインフレが続いています。高金利通貨は買われます
ので、為替差益も期待できます」ということでした。
これを聴いて、「はたっ!」と思いました
「年に10%もインフレがあれば、複利計算で、5年で61%の物価上昇。毎年、
購買力平価が10%も下落すれば、物価の安定している円に対して、ランド安に
なるのは、当然ではないか?」と。さらに、
「先に挙げられている国々の物価上昇は、いずれも日本に比べてはるかに
大きい模様。今回の円の急激な独歩高は、ここ数年の購買力平価のひずみ
(円安)が一気に修正された結果ではなかろうか?」と
この疑念に対して、セミナーの後で講師にやんわりと質問してみました。すると、
講師から「高金利通貨は買われる、という前提でお話をさせて頂いています。
おっしゃることも一理ありますが、それでは、外貨の好利回りの利点をお奨め
する意味がなくなってしまいます」という返事が返ってきました。
また、講師の気分を害する余計な質問をしたかな?と反省です。トーンは
和らげたつもりだったのですが。
このブログでも、好利回りの外債や外債型投信を紹介させていただきました。
そして、「今後、労働力人口が低下していく円は弱くなるだけ。今の円高は
明らかに行き過ぎ」であろうと考えていました。
しかし、今日は何か、ガツンと頭を打った思いです。
インフレ ⇒ 高金利 ⇒その国の通貨高では、ますます2国間で、購買力平価
に開きが出てくるはずです。 「一時的にはそうであっても、いつか揺り戻しが
あるのでは? そしてそれが今到来しているのでは?」という思いに至っています。
と悲観的な思いを巡らせながらも、実は円安を待望しているのですが。
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