投資と投機の違いについて、何となく中長期の資産運用は「投資」、短期の資産運用は
「投機」というイメージを持っていました。
国語辞典(大辞泉)で意味を調べてみたら、結果は以下の通りです。
とうし【投資】
利益を得る目的で、事業・不動産・証券などに資金を投下すること。
転じて、その将来を見込んで金銭や力をつぎ込むこと。
とうき【投機】
利益・幸運を得ようとしてする行為。将来の価格の変動を予想して、現在の価格との
差額を利得する目的で行われる商品や有価証券などの売買。
国語辞典(大辞泉)によれば、「投資」の本来の意味は、私が考えていたよりはるかに
長期間に亘って果実を得る目的で、将来を見込んだ資金投下のことのようです。
そこには、売却して元本を回収するという行為は、考えられていないようにも思えます。
一方、「投機」は価格変動によって差益を得ることを目的とした、資金投下全般を指す
ようです。
ですから、中長期の保有あっても、値幅とりが目的なら、「投機」ということになりです。
この概念からは、私のキャピタルゲイン狙いの取引は、中長期保有でもあっても値上がり
すれば売却することが目的ですから、全て「投機」ということになってしまいそうです。
一方、ある投資の参考書によると、株式取引を例にあげ、次のように区別されていました。
とうし【投資】
「企業価値」を取引する行為=長期投資
とうき【投機】
「株価」を取引する行為=短期取引
大局的には、前述の国語辞典(大辞泉)の意味から逸脱していないようにも思いますが、
国語辞典における「投機」が、ここでは「投資」と「投機」に区分されているように思われます。
一つの投資の参考書が示す見解ですので、汎用性があるものかどうか分かりませんが、
この区分は 私のイメージに近いものです。
そして、この概念を適用すれば、私の資産運用は、自分が思っている通り、めでたく?
中長期投資ということになります。
ところで、私は中長期投資派ですが、短期投機派を否定するものではありません。
中長期投資、短期投機は、各人の好みの問題かと思っています。
神経を使う短期トレードは避けており、あまり経験がありませんが、
短期トレードで、多額の利益をあげておられる方もいらっしゃいます。
株取引の醍醐味は、何といっても短期トレードではないかいう気さえします。
短期投機派に完全に徹するならば、取引が裏目に出た場合、自分の基準で
損切りをすればよいのですが、ここが問題です。
なかなか損切りの踏ん切りがつかず、短期トレードのつもりが結果的に
長期トレード(塩漬け)になったというのをよく見かけます。
3年ほど前から、株取引を始めた友人の何人かは、どの人も短期投機派に属します。
最初の1年は順調に利益を上げていましたが、今は持ち株の大部分が塩漬けとなり
「株価を見るのも嫌」という状況に陥っています。
「空中戦に参加したら危ないですよ」とアドバイスをしたのですが。
ということで、短期トレードの熟練者は別ですが、私は参考書の筆者がいう「企業価値」
を取引する行為、すなわち中長期投資を支持し、勧めます。
それは長年の経験で、この方が高い勝率をあげることが出来ると確信しているからです。
そして今、その中長期投資には絶好のタイミングが到来しているのではないかと
思っています。
インド株投信と、Jリートで大きな含み損を抱えている私が、こんな記事を書いても
説得力がないのですが・・・。
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