今日(13日)は、昨夜のNYダウの堅調なのを受けて日経平均も
反発しました。お盆で夏季休暇入りした市場参加者も多いということ
ですが、今週の取引は明日のみ、来週からの日経平均、11,000円を
目指す動きとなるのでしょうか? 予想がつきません。
さて今日、1銘柄のIPO新規承認がありました。
以前から噂のあったバイオベンチャーの
キャンバス。
9月17日マザーズ上場で、主幹事は予想通り三菱UFJ証券です。
詳細について他のブロガーさんの記事が詳しいので、そちらをご覧下さい。
例の如く赤字ベンベンチャーでありますが、今年上場したIPOを見ても
バイオベンチャー、最近息を吹き返しているようです。
キャンバスも、初値高騰が期待出来るのかも知れませんが、応募については
もう少し検討したいと思います。
ところで今週初めですが、ある店頭証券から乗り換えのお奨めがありました。
内容は、POでゲットしていた三井住友FGを売却して、「短期豪ドル債
オープン」への乗り換え推奨です。これは名前の通り短期の豪ドル債券で
運用する、円建ての毎月分配型株式投資信託です。
担当者「三井住友FGは、公募価格を上回って来て、利が乗っています。
これを売却して、今 勢いのある、短期豪ドル債オープンに乗り換え
られたらどうでしょうか?」
私「2か月前、その短期豪ドル債オープンを売却して、三井住友FG
のPOに乗り換えたばかりではないですか! 今なぜ、再度乗換えの
必要があるのですか? 三井住友FGは、6,000円になるまで持ち
続けますよ」
この返答には、さすがに担当者も諦めた様子でした。
そもそも、「短期豪ドル債オープン」は今年1月と2月の2回、
平均取得基準価額7,013円で200万口取得し、6月2日に8,919円で
売却しています。
その売却資金で、POに応募、三井住友FGの配分を受けた経緯が
あります。
「短期豪ドル債オープン」を買った時の豪ドルは58円前後で、売却時
の豪ドルは78円前後でした。その間に、1万口当たり毎月100円の
分配金も受け取っていますので、これを加味すると為替差益の取引と
しては十分に鞘抜きが出来たと満足しています。
この毎月100円の分配金ですが、最近の豪ドル建て短期債の利率から
みて、全額を利金でカバーするのは無理です。恐らくその半分以上は、
合法的な蛸足配当ではないでしょうか? 蛸足配当をすればその都度、
当然ながら基準価額が低下していきます。
このように捉えた場合、この「短期豪ドル債オープン」、見かけ上は
好利回りで、これを販売促進の材料にしていますが、実質は為替差益
を狙う商品となっています。
そもそも、2月にこの投資信託を買ったのもこの観点からで、通常、
投資信託はインカムゲイン目的で中長期保有することが多いのですが、
「短期豪ドル債オープン」については、株式の場合と同様に中期鞘取り
トレードの対象と位置づけていました。
為替差益狙いなら、多くの点でFXの方がすぐれていますが、FXは
課税面では、雑所得となり確定申告が必要です。これに対し「短期
豪ドル債オープン」の売却益は株式譲渡所得、分配金は配当所得となり、
いずれも10%(所得税7%、住民税3%)の源泉徴収で、確定申告を
しなくても課税関係が完了する利点があります。
ですので、最近は為替差益狙いでも、FXより、まったりとしては
いますが、株式投資信託を利用しています。
と言って、今から豪ドルを買い出動する気にはなりません。
豪ドルは、1年前には100円を超えていました。最近のセミナーでも
中国需要をはやして、資源国の豪ドルの推奨をよく耳にします。
しかしながら個人的には、今の80円前後の為替レートは、既にそれを
織り込んだレベルまで来ているのでは?という気がしています。
相場のことですから、先々どうなるか分かりませんが、私の頭の中では、
「3年以内に、豪ドルが今より50%上昇する可能性は、限りなくゼロ
に近い。これに対して、3年以内に、三井住友FGが今より50%上昇
する可能性はかなりあるのでは?」と予想しています。
そもそも、その考えのもと、6月に三井住友FGに乗換えた訳であって、
店頭からの余計なおせっかいは、ご免被りたい気持ちです。
三井住友FG、公募割れの時期は電話もなく、担当者もおとなしくして
いましたが、公募価格を上回って来た途端に乗り換え勧誘の電話です。
担当者としては、早く回転売買をさせて手数料稼ぎをしたいという
ところなのでしょうけど。
そう言えば、別の店頭から、POでゲットしたみずほFGの回転売買
の推奨も盛んに来ています。
何処とも、POについては「少しでも利が乗っておれば、早期に回転売買
させよ」というような指令が、支店長辺りから出ているのでしょうか?
それとも、POでゲットしたものは、ヘッジ売りをしていなくても、
短期売却が常識なのでしょうか?
店頭証券が、営業成績を上げたい気持ちは解らないでもありませんが、
担当者は曲がりなりにも、コンサルタントとかアドバイザーと称して、
顧客に対するサービスを謳っているのです。
手当たり次第に売り込み攻勢をかけたり、回転売買を薦めるのではなく、
もう少し個人個人の投資スタンスに即した営業活動をして欲しいものです。
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