5連休も今日(6日)で最終日となりました。
東京マーケットは今日までお休みですが、この間、NYダウは前日の大幅高
の後、今朝は3営業日ぶりに小反落で引けています。現地時間7日発表予定の
ストレステストの結果が気になるところですが、為替相場も落ち着いている
ようですし、今晩のNYが堅調ならば、明日再開の日経平均も今度こそ一気
に9000円台乗せを達成するような気がしますが? どうでしょう?
IPOですが、4月以降連休までに、新規承認はなく、今や公募割れが
続出したIPO氷河期を通り越して、IPO絶滅期となっている印象です。
そんな中で、IPOとは何か?原点に戻って整理してみました。
まずはIPO、株式投資の1種には違いありませんが、「公募でゲットして
初値売り」する限り、極めてリスクの少ない投資であるということです。
ここ2年ほどは、公募割れも多く出ていますが、それでも、既上場株で
大きな含み損を抱えている人も、IPOだけに限れば、年間プラスの
人が多いのでは?と思います。今でもIPOは、選別してBBすれば、
ローリスクの投資であることに変わりはありません。
特に2004年~2006年には、初値が公募価格の2倍以上となった
銘柄も数多く、1単位で100万円以上の利益というものもありました。
このようなIPOを、次から次に公募でゲットすれば、ガッポリ、ガッポリ。
こんな分かりやすく簡単な投資はありませんでした。
そんな美味しい話、多くの人が嗅ぎつけるのは当然の成り行きです。
初値高騰が間違いないと思われる人気IPOには応募が殺到、極めて
入手困難な状況となりました。
既上場株を市場で買うのと違い、公募価格で思い通りの数量を自由に
入手出来ないというのも、IPOの特異なところで、「いかに入手するか」
が最大の関心事です。そして、そのIPOを公募での入手方法ですが、
ご承知の通り抽選配分と裁量配分の2つに大別されます。
抽選配分は、ネット応募して抽選で配分を受ける方法で、最も気軽に
IPOをゲットする方法です。2006年夏に日本証券業協会の内規で
「個人に配分する株数の10%以上を公平抽選する」ことが定められ、
以降、店頭証券でも以前より抽選当選がしやすくなったように思います。
とは言え、ネット専業証券では、持分の大多数を抽選配分していますが、
店頭証券での完全抽選は、10~20%というところが大半で、残りの
80~90%は裁量配分となっています。
さらにIPOは、主幹事が公開株数の7~8割を引受け、その主幹事は
大手や中堅の店頭証券がつとめるケースが圧倒的に多い状況です。
ですので、手っ取り早くIPOを入手するには、店頭から裁量で配分
してもらうのが確実ということになります。
しかしながら、裁量配分とは顧客の日頃の取引に応じて、支店が恣意的に
IPOを割り当てるということです。支店によって方法に違いがあるでしょうが、
「担当者が推薦して支店長が決裁」というパターンが一般的かと思います。
その際の決め手となるのは、預かり資産の総額や、どの程度の手数料を
落としたかということのようです。
いずれにしても、口座を開設しただけでは、人気IPOの裁量配分は
望めません。仮に将来の取引拡大に期待を匂わせて、1回だけうまく
裁量ゲットしても、後が続きません。
要するに、店頭からIPOの裁量配分を受けようと思えば、相応の店頭
との付き合いが必要ということです。
これについて、私の経験ではこの店頭応募、応募して良かったという
思い出はあまりありません。IPO応募をする以前から取引があり、
もともと、かなり預かり資産を置いていたメイン証券は別として、IPO用に
口座開設した店頭証券については、売り込みの応対とか煩わしいことが
多いだけで、IPO裁量の駆引きについては、先方の方が一枚も二枚も
上という結果に終わっています。
人気IPOを、うまく店頭から裁量でゲットされている方もおられるよう
です。私の場合は、交渉下手ということもあるのでしょうが、そもそも
少しだけ取引をして、IPOを裁量でゲットしようという魂胆に無理が
あったような気がしています。
当面のIPO、今の地合いでは以前のような大きな利益は出ないでしょうし、
無理に店頭と付き合いをして、裁量配分してもらうほどでもないように
思います。ですので、これからのIPO応募は、気楽なネット応募中心で
行こうと思っています。IPOは何といっても、ネット応募で「当選」の
2文字を見た時の感激が最高です。
ともあれ、新規承認がなければ話になりません。
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