私の今年の投資は、ここ数年で最悪の1年となりました。
昨年までの5年間は、それこそ順風満帆、毎年末の資産評価額も順調に増加
していました。しかしながら今年は、コツコツと積み上げたこの間の儲け分の3割
が一気に吹っ飛んでしまいました。保有資産総額の3割減でないのが救いですが。
この1年間、これという大きな投資はしていませんので、主に昨年投資した分が、
市況の下落で評価減となった勘定です。
私の投資方針は、以前にも記事にしたことがありますが、インカムゲイン型に
50%、キャピタルゲイン型に50%と決めています。但し、余程のことがない
限り、キャピタルゲイン型は35%までとして、残りの15%は、スクランブル用
として、常にキャッシュポジションを保つようにしています。
で、現在のポートフォリオは、元本ベースで、インカムゲイン型は、国内債券等
が11%、外債や外債型投信が26%、Jリートが5%となっています。Jリートも
比較的安定した分配金がある(あった)ことから、インカムゲイン型商品に位置
づけています。
以上のように、インカムゲイン型は分配金や利金を得ることが主目的ですから、
資金投下は合計で42%と、ほぼフル投下の状況です。
一方、キャピタルゲイン型は、こちらも元本ベースで、国内株式に5%、外国
株式(投信)に6%で、今のところ合計11%です。IPOやFXもキャピタルゲイン型
に位置づけていますが、現在これらに対する資金投下はありません。
従って、残りの47%はキャッシュポジション(MRF、普通預金)となっています。
私のキャピタルゲイン型に対する投資スタンスは、普段はキャッシュポジションで、
いざという時に買い出動して、中期保有するというのが基本スタンスです。
さて、これら金融商品の運用状況ですが、まずインカムゲイン型から個別に
評価してみたいと思います
国内債券等には、円建てのしくみ債等も含めているので、中味が傷んでいるもの
もあるのですが、取り敢えず評価損益はプラスマイナスゼロとしています。
次に、最も保有ウェートの高い外債と外債型投信ですが、この急激な円高で、
元本が1年で25%下落しました。保有ウェートが高いだけに、金額的には最も
大きなな痛手となっています。
保有割合は少ないのですが、Jリートに至っては、元本が1年で63%も下落、
1/3になってしまいました。目も当てられないほど、ひどい状況です。
もともと、外債や外債型投信、元本の主な変動要因は為替ですから、値上がり
も期待出来ないが、値下がりリスクも小さい商品と位置付けていました。
昨年来セミナーで、講師の「労働力が減少していく、わが国の通貨・円は将来、
弱くなっても強くなることはありえない」という説明には、説得力がありました。
日頃、あまり講師の言葉を信用しない私も、つい洗脳されてしまいました。
しかしながら、その講師の言葉とは裏腹に、この秋からの円の独歩高、特に
ユーロや豪ドル対する一気の円高には、ただただ唖然としています。
Jリートは、好利回りではありますが、借入金で保有物件を膨張させている
ことが、少々気がかりでした。しかし、不動産不況とはいえ、資金ショートで
破綻するものが出てくることまでは、予測していませんでした。
先日、「政府がJリートを支援するため、政府系金融機関から融資できる
制度を検討」との報道があり、一息ついていますが、来年は不動産不況
がさらに深刻化しそうで、Jリートはまだ安心は禁物かと思います。
Jリートについては、昨年春に多額の売却益を得たことから、安易に考えて
しまい、その後の動向などをあまり調査せず、利回りだけを見て再投資を
したのが失敗だったと反省しています。
次にキャピタルゲイン型ですが、国内の株式は、この秋まで、保有がゼロでした。
この度の暴落で、大手金融株2銘柄を分散買いで拾っています。買いのスタートが
少し早かったため、平均すれば、今で買値付近ですが、こちらの方はいずれ反発が
あるものと思っています。
国内株式は、まだ買付け余力がかなり残っていますので、来年、再度下値を試す
局面があれば、東証1部の優良銘柄を拾う予定です。
外国株式の方は、大部分が新興国株式の投信ですが、元本が35%下落して
います。最近の下値でナンピン買いしたので、35%の下落で済んでいますが、
昨年から今年の初めに購入した分だけでしたら、70%近い下落幅となっています。
通常キャピタルゲイン型の商品は「買いのチャンスが来るまで、じっと待つ」
というのが、私の投資スタンスなのですが、「キャピタルゲイン型商品の保有が
何もないのも寂しい」と新興国の成長性に期待して、手をだしたのが失敗でした。
今更ながら、私が一番避けている「高値圏にあるものに手を出すな」に反して
行動したことを反省しています。
最後に今年のIPOとFX。まずIPOですが、年前半はともかく、年後半はほとんどが
スルーで収穫のない1年でした。儲けは39万円という寂しいものです。
昨年の儲けが394万円でしたから、1/10に激減しています。それでもプラスです
から、IPOは慎重に選別して応募すれば、ローリスクな投資だと思っています。
唯一今年の成功例はFXです。1回だけの出動でしたが、米ドルのロングで、
151万円の利益がありました。でも、焼け石に水というところです。
とにかく、今年の私の投資は、お粗末そのもの、まだまだ未熟であることを実感
した1年でした。今年のいろいろな反省点を教訓に、来年は心機一転、挽回に
向けて再出発したいと思っています。但し、焦らずにじっくりといくつもりです。
次回は、今年最後の更新の予定です。
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